「この場所でドローン空撮はできますか?」
空撮のご相談をいただいたとき、まず確認することのひとつが、撮影場所とその周辺環境です。
ただし、ドローンを飛ばすことができれば、必ず良い空撮ができるとは限りません。
法律や飛行条件を確認して「飛行できる」と判断できたとしても、周囲の建物や道路、架線、鉄塔などによって、希望する画角が作れないことがあります。
NV LABでは、飛ばせるかどうかだけではなく、目的に合った映像が撮れるかどうかまで考えて、ドローン空撮をおすすめするかを判断しています。
飛行できる場所なら、ドローン空撮に向いていますか?
必ずしもそうではありません。
ドローン空撮では、撮影する建物だけを見るのではなく、その周辺まで確認する必要があります。
例えば建物全体を正面から撮影する場合、ある程度距離を取らなければ建物全体を画角に収めることができません。
ところが、ドローンを引きたい位置に別の建物があったり、架線などがあったりすれば、希望する位置まで移動できない場合があります。
飛行そのものはできても、
「思っていた画角にならない」
「余計なものが映り込む」
「安全な飛行経路を確保しにくい」
ということがあるのです。
そのため、「飛行可能=空撮に適している」とは考えていません。
マンションの正面に高い建物がある場合はどうしますか?
マンションの空撮をご依頼いただくことがあります。
特に多いのが、建物全体を正面や斜め上から見せたいというご要望です。
しかし、マンションの正面に、そのマンションより高い建物がある場合、正面からの空撮はおすすめしないことがあります。
理由は、建物全体を画角に入れるために必要な距離を取れない可能性が高いからです。
ドローンだからといって、真上や近距離から撮れば建物全体がきれいに見えるわけではありません。
建物の形や高さをきちんと見せるには、撮影する位置、高さ、距離のバランスが重要です。
正面に大きな建物があれば、飛行できる範囲が限られるだけでなく、その建物自体が画角に入ってしまう場合もあります。
このような場所では、無理にドローンを使うのではなく、別方向からの撮影や地上からの撮影など、目的に合った別の方法を考えます。
周辺道路の交通量が多い場合はどうしますか?
撮影場所だけではなく、周辺道路の状況も重要です。
建物の前に大きな道路があり、車や人の往来が多い場合、ドローンを飛ばせる位置や飛行経路が限られることがあります。
「建物を正面から撮るには道路側までドローンを移動したい」
と思っても、周囲の状況によっては、その撮影方法を選ばない方がよい場合があります。
空撮では、欲しい映像を撮ること以上に、安全を確保することが優先です。
希望する画角を作るために無理な飛行をするのであれば、その空撮はおすすめしません。
架線・高圧線・鉄塔がある場合はどうしますか?
架線、高圧線、鉄塔などが近くにある場所も注意が必要です。
これらがあると、安全に飛行できる範囲が限られるだけでなく、撮影した映像の中に入り込むことがあります。
例えば、きれいな建物の外観を撮影したとしても、その手前を何本もの電線が横切っていれば、依頼者がイメージしていた映像とは違ってしまいます。
高さを変えれば解決できる場合もありますが、高くすれば必ず邪魔なものを避けられるとは限りません。
鉄塔や高圧線は遠くからでも画角に入りやすいため、撮影方向を変えると今度は建物の見せ方が変わってしまうこともあります。
だからこそ、撮影前に周辺環境を見ることが大切です。
法律上飛行できれば問題ありませんか?
法律上の飛行条件を満たしていることと、空撮に適していることは別の話です。
ドローンを飛行させる際には、航空法をはじめ、場所によっては小型無人機等飛行禁止法なども確認する必要があります。
2026年7月14日に施行された小型無人機等飛行禁止法の改正では、対象となる重要施設について、対象施設周辺地域として指定すべき範囲が周囲おおむね1,000mに拡大されました。これはすべての場所で「1,000m以内は飛行禁止」という意味ではなく、法律で指定された重要施設などが対象です。警察庁
こうした規制を確認することは当然ですが、それをクリアすれば撮影として成立するとは限りません。
法律、周辺環境、安全性、そして画角。
すべてを確認して初めて、「この場所でドローン空撮をする意味があるか」を判断できます。
空撮が向いていない場合はどうしますか?
ドローン空撮のご相談をいただいたからといって、必ずドローンを使う必要はないと考えています。
まず伺いたいのは、
「何を撮りたいか」ではなく、「何を伝えたいのか」です。
建物全体を見せたいのか。
立地や周辺環境を伝えたいのか。
施設の規模を見せたいのか。
人の仕事や表情を見せたいのか。
目的によって、必要な撮影方法は変わります。
空撮より地上撮影の方が伝わるのであれば、地上撮影を提案します。
空撮と地上撮影を組み合わせた方がよければ、その方法を提案します。
ドローンはあくまで映像を作るためのひとつの手段です。
撮影前に何を確認すればよいですか?
「この場所で空撮できるだろうか」と思った時点で、ぜひご相談ください。
むしろ、撮影方法や日程を決める前にご相談いただいた方が、より適切な判断ができます。
撮影場所や、どんな映像を撮りたいのか、どのような目的で使用するのかを伺ったうえで、まず周辺環境を確認します。
そのうえで必要に応じて現地も確認し、
- 安全に飛行できる環境か
- 希望する位置までドローンを移動できるか
- 建物や架線、鉄塔などが画角の邪魔にならないか
- 目的に合った画角を作れるか
- ドローン以外の撮影方法の方が適していないか
といった点を確認し、空撮をすること自体が目的にならないよう、目的に合った撮影方法をご提案します。といった点から撮影方法を考えます。
これまでの撮影事例については、撮影・制作実績もご覧ください。
ドローンを飛ばすことが目的ではありません
ドローン空撮の仕事をしていると、「飛ばせる場所なら撮影できる」と思われることがあります。
確かに、飛行できれば映像を撮ること自体はできます。
しかし、撮れることと、使える映像が撮れることは同じではありません。
周囲の建物、道路、架線、高圧線、鉄塔などによって、希望する画角が作れないのであれば、無理に空撮する必要はありません。
NV LABが大切にしているのは、ドローンを飛ばすことではなく、依頼者が何を伝えたいのか、そのためにどんな映像が必要なのかを考えることです。
「ドローンで撮りたい」という段階でも、「どんな撮影方法がいいのか分からない」という段階でも構いません。
目的や撮影場所を伺ったうえで、必要な撮影方法をご提案します。
「ドローンで撮る」と決めてからではなく、**「こういう映像が欲しい」**という段階でご相談ください。
撮影場所や目的を伺い、適した撮影方法をご提案します。
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